8,000件配った私の結論からお伝えします。
雨の日に「濡れるのが嫌だから」という理由で休んでいるなら、あなたはとてつもなく大きな損をしています。
私たち現役配達員にとって、雨の日はただの悪天候ではありません。ライバル不在、注文爆増、単価高騰が重なる「ボーナスステージ」です。
配達歴6年、川口エリアを中心に1日48件配ることもある私ですが、最高月収を叩き出す月は決まって「雨の日稼働」が多い月でした。
ただし、これだけは言っておきます。
生半可な装備で雨の中に飛び込むと、間違いなく地獄を見ます。
濡れて震えながら1時間で帰宅するか、完全装備で涼しい顔をして数万円稼いで帰るか。
今回は、雨の日を制して稼ぎまくるための「プロの装備基準」と「立ち回り」をすべて公開します。
結論:雨の日は「装備」さえ整えば、普段の2倍稼げる
なぜ私がここまで雨の日稼働を推すのか。理由はシンプルで、「最も効率よく稼げるから」です。
普段の晴れた日に地蔵(待機)をして案件を奪い合うのが馬鹿らしくなるほど、雨の日は世界が変わります。
ライバル減少+注文爆増=単価高騰の仕組み
雨が降ると、副業勢やライト層の配達員は一斉に稼働をやめます。街から配達員が消えるのです。
一方で、注文者は「雨だから外に出たくない」と考え、フードデリバリーの需要は爆発的に増えます。
- 供給(配達員):激減
- 需要(注文):激増
この需給バランスが崩壊することで、Uber Eats のアルゴリズムは配送料を引き上げ、私たちへの報酬単価(ダイナミックプライシング)が跳ね上がります。鳴り止まないリクエスト、選び放題の案件。これが雨の日のリアルです。
「雨クエ」の破壊力
さらに大きいのが「雨の日クエスト(雨クエ)」の存在です。
通常の配達報酬に加え、件数に応じた追加インセンティブが発生します。
これが本当にデカい。
【私の体験談】ですが、普段は時給1,800円〜2,000円程度で推移するところが、雨の日はクエストとピーク料金が重なり、時給3,000円超えも現実的に狙えます。まさに「時給2倍」の世界です。
だからこそ、稼ぎ時であるこの時間を「濡れて寒いから」という理由でリタイアするのは、現金をドブに捨てているのと同じこと。
1分1秒でも長く稼働できる環境を作ることが、月収を底上げする唯一の鍵なのです。
8,000件配達して痛感した「雨稼働」のリアルな失敗談

偉そうなことを言っていますが、私も最初から雨が得意だったわけではありません。
むしろ、初期の頃は装備をケチり、何度も痛い目を見てきました。私の失敗を反面教師にしてください。
【地獄】真冬の雨が染み込む恐怖
夏場の雨なら、最悪濡れても「シャワー代わり」で済みます。しかし、10月以降の雨、特に真冬の雨は命取りです。
安物のレインウェアを着ていて、首元や袖口から雨水が侵入してきた時の絶望感。
一度インナーまで濡れてしまうと、走行風で体温が一気に奪われます。ガタガタと震えが止まらなくなり、思考力が低下し、ドロップ先の住所すらまともに確認できなくなります。
これは精神論で耐えられるものではありません。
メンテナンス不足で「強制早退」の悔しさ
あれは数年前の梅雨時期でした。
注文が鳴り止まない「超・稼ぎ時」のピークタイム。私は意気揚々とバイクを走らせていましたが、開始2時間で帰宅を余儀なくされました。
理由は、レインウェアとブーツのメンテナンス不足です。
長期間使って撥水性が落ちたウェアが雨を弾かず、パンツの中まで浸水。不快感と寒さで心が折れました。
「あと3時間稼働していれば、プラス1万円は稼げたはずなのに」。
この時に味わった機会損失の悔しさは、今でも忘れられません。
雪への変化と視界不良
関東エリアでも、冷たい雨は夜になると雪に変わることがあります。
一度、ヘルメットのシールド対策を怠ったまま雪の中を走り、シールドに湿った雪が積もって完全な視界不良に陥ったことがあります。
シールドを開ければ雪が目に刺さり、閉めれば何も見えない。
これでは稼働どころか、家に帰ることすら命がけです。視界確保ができない装備は、プロとして失格だと痛感しました。
【最重要】レインウェアは「耐水圧30,000mm」を基準に選べ

では、どのような装備なら雨の日を制することができるのか。
結論から言います。レインウェアのスペック表を見て、「耐水圧」を確認してください。
なぜ「耐水圧10,000mm」ではダメなのか?
ホームセンターやコンビニで売っている一般的なカッパの多くは、耐水圧5,000〜10,000mm程度です。
「10,000mmあれば大雨でも大丈夫」という説明書きをよく見ますが、それは「歩いている人」の話です。
私たち配達員は、バイクや自転車で時速30km〜50kmで走行します。
雨粒が猛烈な勢いでウェアに叩きつけられるため、圧力は桁違いになります。
断言します。耐水圧10,000mmのウェアでは、Uber Eats の配達には耐えられません。
1時間も走れば、お尻や袖口から確実に浸水します。
コスパ最強はワークマン(30,000mmモデル)
予算が無限にあるならゴアテックス(GORE-TEX)一択ですが、上下で数万円するウェアを、アスファルトで擦れるリスクのある配達で使うのは気が引けます。
そこで私が8,000件の配達の中でたどり着いた「正解」は、ワークマンの高スペックモデルです。
特にバイカー向けのシリーズ(イージス等)で、「耐水圧30,000mm以上」と表記されているものを選んでください。
このクラスであれば、台風レベルの暴風雨の中でバイクを走らせても、中への浸水をほぼ完全に防げます。
価格も上下セットで5,000円〜1万円程度。消耗品と割り切ってガシガシ使える、コスパ最強のプロ装備です。
【盲点】防水スプレーと手入れは「命綱」
どんなに高いスペックのカッパを買っても、メンテナンスを怠れば3ヶ月で性能は落ちます。
私が必ずやっているのは、「稼働後の洗浄」と「定期的な防水スプレー」です。
泥汚れは撥水性を落とす原因になります。そして、生地の表面が水を弾かなくなったら、すぐに防水スプレーを吹いてください。この一手間が、現場での快適性を劇的に変えます。
効率を最大化する雨の日の「立ち回り」

装備を整えたら、次は稼ぎ方です。
雨の日は、晴れの日と同じ立ち回りをしていてはいけません。
「ショート案件」でクエストを回し切れ
雨の日は単価が高騰するため、ついロングドロップ(長距離配達)を受けたくなりますが、私は非推奨です。
雨天時の長距離移動は、視界不良やスリップによる事故リスクが高まります。また、商品が濡れるリスクも増えます。
賢い稼ぎ方は、「ショート案件(短距離)」を数多くこなすことです。
狙いは「雨クエ」の回数達成です。
駅近のマクドナルドや牛丼チェーンなど、回転が速く配達距離が短い案件をピストン輸送する。これが最も安全かつ、時給を最大化する戦略です。
事故リスク管理
「稼げるから」といって焦るのが一番危険です。
マンホール、白線、工事用の鉄板。雨の日はこれらが「氷の上」のように滑ります。
私の経験上、雨の日に事故を起こしてアカウント停止になったり、怪我で数ヶ月稼働できなくなった仲間を何人も見てきました。
「急がないこと」。これこそが、結果的に長く稼働できて、一番稼げる方法だと肝に銘じてください。
その他、雨稼働を快適にする「神器」たち
最後に、レインウェア以外で私が「これがないと無理」と感じているアイテムを紹介します。
- スマホの防水対策
ジップロックでも代用可能ですが、操作性が落ちます。雨天対応のスマホホルダーや、専用の防水ハードケースへの投資は必須です。誤作動で誤タップしてしまった時のストレスは半端じゃありません。 - 視界確保(撥水剤)
ヘルメットのシールドには、車用の「ガラコ」などの撥水剤を必ず塗ってください。雨粒が風で飛んでいくため、クリアな視界が確保できます。これがあるのとないのとでは、疲労度が段違いです。 - 足元の完全防水
スニーカーにカバーをかける程度では浸水します。ゴアテックス素材の靴か、ワークマンの防水ブーツ、あるいは割り切って長靴を使用しましょう。足先が冷えると、全身の寒さに繋がります。
まとめ
雨の日は、多くの配達員にとって「嫌な日」ですが、準備をしたプロにとっては「最高の稼ぎ時」です。
- 耐水圧30,000mm以上のレインウェアを着る
- ショート案件でクエストを回す
- 事故に気をつけて淡々と運ぶ
これだけで、あなたの月収は確実に数万円アップします。
しっかりしたレインウェアは数千円〜1万円程度の投資ですが、雨の日に1〜2日稼働すれば一瞬で元が取れます。
さあ、次の雨予報が出たらチャンスです。
万全の装備を整えて、ライバルのいない街で「時給2倍」の世界を体感してください。